2011/02/09

国際政治勉強メモ(続き)

まとめの続きです。

・19C後半を境に自由主義的ナショナリズムから歴史主義的ナショナリズムへ
・同じ民族が一つの政府を作る(民族自決)ほうが安定した統治を実現できる←後に通用しなくなる
・民族自決の原則は抑制的に用いなければならない(内戦・紛争の可能性)→民族対立が多く残った
・「多民族国家ならば民族紛争」と「紛争がないから国民統合」は偽
・民族紛争がないのは国民統合の外観が作られているに過ぎないことが多い
・暴力や世俗的方法での国民統合には限界がある
・民族紛争の引き金には、社会経済的格差(相対的剥奪)と政治制度の運用(政治統合の失敗)がある
・多民族への権威的体制が冷戦終結などで崩壊すると、民主化を契機に独立運動が起こった←民族紛争の顕在化
・民族意識が残っても、政治制度の安定性と正当性でカバーできる
・現代戦争で目的は世俗的利益の拡大だけではなくなり、主体は国家以外にも拡大した
・正戦の開戦:武力以外で解決できない見過ごせない紛争の存在によって開戦
・正戦の戦闘:暴力の均衡性と兵士の応戦基準の明確化
・正戦の終戦:法的制裁、武装解除、人権保障
・フリードリヒ大王までの経験的知識からクラウゼヴィッツの軍事学へ(近代戦略思想の始まり)
・戦術と軍事戦略を区別、軍事戦略と国家戦略を区別(軍人と政治指導者の分離)
・合理主義の参謀本部と「戦場の霧」
・リデルハートによって体系化された戦略論が最も重要
・WW1の戦車・航空機登場で、艦船の巨艦巨砲主義の意味が失われる
・WW2では無線通信・ジェット推進が登場
・兵器体系の高度化によって軍の構成が変化
・銃後の人も含む総力戦・総動員体制はデモクラシー下でも成立した
・世界戦争への準備と同時に反戦思想が巻き起こった
・冷戦は「自由主義と共産主義の対立」とも「軍事大国の対立」とも言い切れない
・米ソ対立→世界分割→国内冷戦
・正統主義学派:ソ連にアメリカが対抗
・修正主義学派:アメリカの拡大が原因
・アイゼンハワー・リビジョニズム:アイゼンハワーは外交にリーダーシップをとっていた
・米ソ関係の転換はアメリカ側から起こった(ジョージケナンの長文電報)
・冷戦は中華人民共和国成立と朝鮮戦争勃発によって世界化した
・ベトナム戦争期に米中・米ソ関係はやや安定したが、ソ連のアフガニスタン侵攻でレーガンが対ソ強硬論に転じた
・ゴルバチョフによるソ連主導の緊張緩和から東欧の崩壊、ソ連解体へ
・新しい戦争:民族・価値観レベルでの争い、内戦が多い、国家以外の主体、非伝統的紛争、非対称紛争
・米ソの後退が地域紛争に潜在していた要因を顕在化する機会を与えた
・破綻国家:国内を統治する力を失った国家
・破綻国家の存在は紛争の原因となる
・破綻国家にはリアリズムもリベラリズムも当てはまらない
・平和執行部隊の構想には、大国の利益にならない、指揮権をどうするかなどの問題がある
・レジームチェンジ:ある体制が戦争を誘発するならその体制は打倒されねばならない
・複合的相互依存は、結合の多元性、争点序列、軍事力の有効性の相対的低下が特徴である
・複合的相互依存は安全保障の絶対性というリアリズムの前提を揺るがす
・国際機構は合意形成の場であり、議題設定と連合形成が重要
・相互依存はリアリズム的国民国家・国民経済を相対化した
・相互依存は戦争抑止とはほぼ関係がない
・WW1後からヨーロッパ統合が実務の世界で真剣に議論され始める
・WW2後に欧州石炭鉄鋼共同体、欧州経済共同体、欧州原子力共同体(機能主義的な統合)
・アメリカは欧州統合を、ソ連と西ドイツに対する二重の封じ込めの意味で支援した
・統合の波及:分野による波及と地域による波及(合意しやすい分野・地域から始まる)
・広さ/深さのジレンマ:東欧諸国がネック
・領土問題は地域機構を強く阻害する

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