2011/02/08

国際政治勉強メモ(途中まで)

内容の整理用メモです。
国際政治は人間関係に似ていると思う。

・戦争で及んだ被害が大きいと反戦の機運が高まる
・国家より高次で強制力を持つ主体は今のところ存在しない
・ウェストファリア条約以降、主権平等の近代国際政治へ
・戦争を国家の行為として認証することで法によって制限ができる
・国際関係の秩序は、制度化の可否と国家主体か市民主体かで4つに分けられる
・当事者合意と中立性の原則
・国家理性と国益に基づく攻撃的・防御的リアリズム(領土を増やすか守るか)
・国家の要素は主権、国家の本質は統制と機構
・国家の暴力独占から市民社会の意識、リベラリズムが生じた
・国際政治は法の支配が期待できないので権力闘争が残る(一次元的権力)
・権力は全て軍事力に集約され、国家間でゼロサムである(リアリズムの考え)
・権力のトレードオフ・権力の多元性仮定(権力は全てが非代替性を持つのではない)によって否定される
・軍事力に頼らずに他国を左右する権力:ソフトパワー
・どの政策領域も絶対利得・相対利得で解釈できる
・外交は変化速度と情報量で4つに分けられる
・国際政治では軍事・経済・外交に関して、強制・脅迫・取引・協力が行われる
・危機から平時に戻ることもある(再均衡)
・経済政策は欠点が多い(時間がかかる、輸入代替工業化で効果減、国民に影響)が、世論の影響と軍事行動を避けるためによく行われる
・相互不信感から軍縮できない(安全保障のジレンマ)←一方的イニシアチブで解消
・外交の状況判断は、利益の相反性、交渉の反復可能性、争点連携の可能性、取引と妥協の意志を見る
・最悪事態原理の自己充足予言性(安全保障のジレンマ)
・合理的行為者モデル:充分な情報によって自国に有利な政策決定←現実から乖離
・組織過程モデル:政府の分業化、自分の領域の政策決定
・官僚政治モデル:組織過程モデルを発展、政府内の力関係が政策に影響
・認知の限界:認知枠組に基づいて政策決定
・歴史の教訓:過去の経験による先入観
・国内政治と国際政治の調整が必要(2レベルゲーム)←win-setをいかに作り出すか
・リアリズムでは力の均衡(政策・秩序のモデル)で秩序が保たれる
・抑止の時は戦争は失敗、力の均衡ではバンドワゴンが失敗
・バンドワゴンは19Cのプロイセン、冷戦期(ソフトバランシングの説もある)などに発生した
・ウィーン体制では、新たな革命の防止のため欧州協調主義が採られた
・抑止は力の均衡とは別物、ミックスシグナルと合理性の問題
・ミックスシグナル:抑止のためのシグナリングが正しく伝わったか怪しい状態
・合理性の問題:相手に自己の損害を考える合理性がない可能性
・核兵器は攻撃優位で強力なので戦略的均衡状態を作り出す
・大量報復戦略と柔軟対応戦略
・柔軟対応戦略は戦争が長期化するが核の時代には合理的(戦略上のジレンマ)
・相互抑止(≒相互確証破壊):核保有国が相互にシグナルを送っている状態
・拡大抑止(核の傘):非保有国が保有国と同盟を組む←実際有効かは怪しい
・米ソ間の核抑止の安定化が地域紛争への関与拡大につながった
・柔軟対応戦略は勝てる戦争に勝てなくなることがある
・好戦国家のジレンマ:軍事的示威をしないとつけあがり、軍事的示威をすると大規模紛争に発展しかねない
・核軍縮によって不安定な平和から安定した平和を目指すべきだが、事実上困難
・攻守同盟:伝統的な同盟
・短期的同盟が中心の場合、力の均衡は働きにくいが外交による衝突回避可能性が高い
・長期的同盟が中心の場合、外交での予防が難しいが、抑止が働きやすい
・巻き込まれと置き去りの恐怖がつきまとう
・同盟から連鎖的に戦争が拡大→スパイラルモデル
・キッシンジャー外交:ベトナム戦争期に中ソ対立を利用して中国にもソ連にも接近
・帝国とは:一つの圧倒的権力→植民地帝国→ある国への力の集中
・覇権:統治されるものに多くの便益を与える統治、ネガティブとは限らない
・帝国主義の原因は資本主義(by レーニン)は誤り
・世界システム論は事実としては成り立たない
・非公式の帝国:植民地統治はしてないが政治的影響力を持つ
・協力者のジレンマ:協力的であるほど国内で支持を得るのは難しい
・介入のジレンマ:介入すると地盤が弱いので更なる介入が必要
・紛争拡大のジレンマ:介入を増し戦線を拡大すると、他国が介入する可能性が高まる
・現在は各国がアメリカの影響力を自発的に受け入れ利用している
・第一波帝国主義では現地社会を破壊、第二波帝国主義では安定した統治機構が作られた
・植民地独立の原因:植民地経営のコスト、被統治側が暴力によらず政権を奪う
・独立の二重奏:支配の客体であった非西欧世界が、西欧的国民国家の制度を受け入れ、主体として台頭
・権力移譲(統治機構の主体が変化)と革命(植民地勢力を駆逐)
・独立後に西欧化を目指すエリートと伝統を保持する民族集団が対立→デュアリズム
・輸入代替工業化より、経済開放のほうが経済成長に繋がる
・西欧世界の力は依然として強い
・デモクラティック・ピース:安定した民主主義国家の間では戦争が起きない
・理念としてのデモクラシー:被治者=統治者
・政治制度としてのデモクラシー:議会制民主主義←自由主義と平等の間に対立
・理念と政治制度には緊張がある
・民主主義国が戦争に慎重とは限らない
・民主主義の平和≒WW2後に北米と西欧の国同士は戦争をしていない←これらも偶然かもしれない
・秘密外交が民主化で公開外交へ←世論の影響が戦争回避に重要
・デモクラシーでは世論のため、自衛戦争では相手を徹底的に敗北させ無条件降伏させねばならぬ
・デモクラシーは他の政治体制より外交に良かれ悪しかれ影響を与えやすい
・ナショナリズムの概念は近代のものであるが、その表象は悠久の時と結びつく
・本質主義(ナショナリズムは民族本来の物)より道具主義(ある状況下で生まれる物)
・伝統的・歴史的シンボルが政治的シンボルに読み変えられている
・政治的共同体としての民族と文化的共同体としての民族
・政治的共同体としての民族:政治社会を構成する正当性を主張←国民=民族
・国家⇔社会の自由主義(個人は個人)、国家=社会の歴史主義(個人は一員)
・自由主義的ナショナリズム:市民・国民を中心とする
・歴史主義的ナショナリズム:民族・国民を中心とする

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