2011/02/24

付き合うとはなんなのか

僕にそのようなことを語る資格は別段無いのですが、今思っていることをまとめておきます。
ここでいう「付き合う」とはつまり男女交際のことです。
一般性のある議論というよりは僕の恋愛観が先行するような気がします。
なお、僕が魅力を感じないだけで世の中には色々な関係があると思いますし、あって然るべきだとも思います。
どうか簡単に気分を害されないでください。

まずもって付き合うことの目的とはなんなのでしょうか。
僕は結婚を前提としない交際というのが今一つ理解できません。
交際相手がいないことを嫌う男女同士が、お互いの需要を満たす形でカップルとなるということなのでしょうか。あるいはブランド品を見せびらかすような気分なのかもしれません。
今まで付き合ってきた人数の多さを自慢する人がいるような気もしますが、それは一般的に言ってその数(もしくはその数マイナス1回)だけ関係が終わったということにほかならず、どういうつもりなのか不明です。
なぜ最初の一人をずっと愛し続けないのかと思います。
おそらく、時期が早ければ早いほど、お互いに精神が未成熟で衝突したりして、破局を迎えたりもするのでしょうが、それは衝突したら壊れる程度の関係で付き合い始めたことに責任の一部があるような気もします。
そして、そのような甘い考えで付き合い始めるような人の言葉をどうやって信じろというのでしょうか。
結婚して一生を添い遂げたいと思うような人にこそ全身全霊の愛を注ぐべきであり、逆に言えばそう思える相手が見つかるまでは自分の言葉の信頼を落とすだけなので安易に付き合い始めないほうがいい気がします。

次に、告白とはなんなのでしょうか。
一般的にお付き合いは告白によって始まりますが、それは必要条件ではないと思います。
そもそも個人的に告白というのは良く分からない概念で、自分が好きだと伝えてだから何なのか、と思わなくもないです。わざわざ言わないといけないってことは相互理解が足りないんじゃないの、って思います。
お互いに信頼を積み上げていて、相手のことを深く知っていれば、自分がどう思われてるか、相手をどう思っているかをあえて口に出す必要はないはずです。
そのような行為が一種のリップサービスとして必要なこともあるでしょうが、それはやはり付き合うことのトリガーとしては必要とは言い切れないでしょう。
結局、付き合うことは仲の良いことの延長線上で、一か八かで「好きだ」と伝えるくらいなら、その必要がないくらい時間をかけてもっと仲良くなれば良いと思います。
これは、「とりあえず今フリーだから付き合ってみる」的な考えの対極に位置しますね。
告白は自分の気持ちを一方的に伝えるだけで相手にとっては迷惑な場合もありうるので、本当に相手のことを考えるなら捨身で特攻なんて迷惑なことはやめるべきだと考えます。
相手の気持ちも考えましょう。

それでは、実質的な意味での付き合うとはなんなのでしょうか。
別に僕が考えたわけではないですが、本質は共感と想い合いだと思います。
肉体関係なんて全然必要ありません。
精神関係のほうがはるかに重要です。
同じ月を見て綺麗だと思い、同じものを食べて美味しいと思い、同じところに行って笑ったり、同じ映画を観て泣いたりする。
このような通じ合いの感覚が信頼を育んでいくのだと思います。
また、一人でいる時も相手のことを考える、相手だったらどう思うかが自然と分かる、自分の好みを承知している、といった一体感も重要だと思います。
こうして僕は、今ある関係が実質的に付き合っているのと変わらないことに気づいたのです。
ただ、形式的な意味で付き合い始めると、特別な存在に格上げされるというだけで、そうしなくとも、つまり実質的な意味での付き合いを続けていても、そんじょそこらのカップルより仲良くなることは可能であると思いますし、格上げを急ぐあまり信頼を壊すより、草木に水をやるように気長に愛や信頼を育てていく方がお互いに深い関係に辿りつけると思います。
確かに彼氏彼女の関係となれば、クリスマスなどの恋人のためのイベントを本来的なやり方で楽しめるかもしれませんが、クリスマス前にお互いクリスマスをひとりで過ごすことを慰めあうような付き合い方も十分魅力的で楽しそうだと僕は思います。
そう考えると、相手が独占されたくないと思っているのに、特別扱いされようと、相手を独占しようと、関係を加速させようとするのは実に自分勝手に感じられないでしょうか。

だから、僕は玉砕覚悟の告白なんて迷惑なことはしないけど、相手のことは結婚しても良いくらい好きだし、それは言わずとも伝わっていて、長い時間をかけて少しずつ信頼してもらえるようになる、そんな関係を築きあげていきたいと思います。

まあ僕の考えに終始してしまったので、なにいってんだこいつ厨二病乙みたいに思った人がほとんどでしょうが、そういう考えの人もいるということを知っておくとどこかで役に立つかもしれません。
たぶん彼女もこんな考えなんだと思う。

4 件のコメント:

  1. 最後の一文の存在でエントリの意味合いがどういうことなのか気になって来たが気にしないことにする。

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  2. 深く考えないでください(*^ー^*)

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  3. ふむふむ。大変おもしろいものを読ませていただきました。

    でも、「つきあうってそもそも何なのか」って問いが成り立つなら、「結婚するって何なのか」って問いも成り立つよね。と思います。

    まつしょうくん的には、「結婚する」が最終にして究極のフェーズなのだろうけれども、そもそも結婚っていう概念自体が、「つきあう」よりもっと奇怪で奇妙だとも言える、ような気がします。
    だって、結婚って恋愛とかおつきあいっていうのより、ずっとずっと独占的な概念だからね。相手の人生と愛情とを、ほとんど生涯にわたって独占し続ける権利を有するということだから。

    というわけで、結婚したいほどじゃなければつきあうべきじゃない、っていうのは、わかるけれどわからない。

    あと、まつしょうくんは非常に男性目線だなーと思いました。女の人、というか、受身の人(=最初に愛される側)は、あんまりこういう考え方しないし、もし「おつきあいしよう」って言われないままにそういう「らしい」関係に突入したら、いつまでも不安が残っちゃうような気がします。そんなことないのかなあ。やってみないと分かんないけど。
    あくまで感覚ですが、一般的には、女の人はそうやって何らかの「トリガー」を与えて欲しいという願望があるように感じます。


    >精神が未成熟で衝突したりして、破局を迎えたりもするのでしょうが、それは衝突したら壊れる程度の関係で付き合い始めたことに責任の一部があるような気もします。

    個人的な話ですが、ぶつかって関係が収束する、以前に、いつも衝突するエネルギーがなくて終わっちゃう。というほど何回もおつきあいしてないですが。喧嘩せずに終わってしまう関係は、綺麗じゃないというか、ちょっとかなしいですね。

    ちなみに肉体関係はどうでもよくて、精神的なことが大事云々は、わたしもおおいに同感です。多田知り合いの男の子が、「いや好きな子は襲いたくなっちゃうものなんだよ。笑」って言ってて、男の人ってそういうものなのかなーと思ってた。

    はい。ながながと繰りごとをごめんなさい。

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  4. コメントありがとう。
    なんかスパム扱いになってたので解除しました、ごめんなさい。

    僕がこういう事を考え始めたのが結構最近になってからで、だからかは知りませんが結婚した後のことまでは考える余裕がなかったです。
    おそらく僕の考えだと恋愛において「付き合う」という過程を必要としてないんだと思います。
    一生独占してもされても双方が納得出来るようになってから付き合い始めるのが良いと思うのですが、それは一般的には結婚の段階なんでしょうね。
    「結婚」ではなく「続けること」を前提としない交際に疑問を投げかけていると考えてもらえると良いかもしれないです。

    あと、男性目線なのは僕が保守的だからかもしくは片想い中だからです。
    「らしい」関係になることがあったら、言葉をトリガーとしても良いと思います。
    僕が何となくしたくないのは、「らしくない」関係を急激に「らしい」関係にするようなトリガーの引き方ですね。

    関係が冷えて終わるというのも確かにありえますね。
    個人的には急激に暖まると冷めやすい気がするので、とろ火で時間をかけて温め続けたい。意味不明ですが。
    数ヶ月に1回会うだけでも続いていくような関係も素敵だと思います。

    他の男性がどう思ってるのかは詳しくないですが、「襲いたくなる」うんぬんは僕には分かりかねる考えです。
    それは何が好きなんだろうね? って感じです。


    というわけで、こんなネットの辺境までありがとうございました。

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