2016/01/02

米国留学と就職とかのメモ

専門スキルのある人向けの米国就労ビザといえばH1-Bビザですが、色々調べてたことをまとめます。
あくまで自分向けですが。

・倍率が年々上がっている
正確な年は分かりませんが、発行数7万弱+米院卒2万に対して、20万強の申し込みがあったとか。
景気が良くなれば申請は更に増えるが、枠は政治的に増やしにくい。
専門スキルがある人を増やせば経済的には良いが、自国民の雇用が失われるのではという問題。

・職業と学位の一致が必要
一応3年間の勤務経験を大学の1年間とカウント出来るらしいですが、基本は4大を卒業することが最低要件です。
必要なのは職業に対する専門知識を持っていることの証明なので、就きたい仕事に関係ある学位でないと意味が無いです。
就職が決まった後に就職先企業にスポンサーになってもらうようですが、おそらく学位が無いとかでそもそもビザが降りそうにない場合は内定すら貰えないのでしょう。

・米院卒の優遇
基本的には7万弱の枠を抽選で争うのですが、それとは別に2万の枠が米国の院卒にのみ用意されています。
つまり米国で大学院を出れば二回抽選のチャンスがあるわけです。

・勤務先と業務は基本固定
スポンサーになってもらう企業のある業務に対して就労許可が降りるという形式らしく、職種が変わったり転職する場合はビザは失効するようです。
なお、勤務地が変わる場合も給与水準が違うと失効するかもしれないらしい。

ここからはH1-Bビザというよりはどうすれば働けるかみたいな話です。
他にはEビザ、Lビザ、Oビザ、グリーンカード、OPTなどがあります。
Eビザはあまり調べてないですが、投資家とか起業家向け。
Lビザは日本で働いていた会社のアメリカ支社(あるいは本社?)で働くためのビザ。
Oビザはextraordinaryな人材向け。
グリーンカードは永住権で、アメリカ人と結婚するか、Lottery(1%くらい)でもらえる。

で、最後のOPTですが、これは個人的には本命で、米国で学生ビザを取って9ヶ月とか勉強すると一定期間働くことが出来る制度です。
基本は12ヶ月の就労許可なのですが、STEMと呼ばれる分野(Science, Technology, Engineering, Math)を専攻していた場合は17ヶ月の延長が可能、都合2年半弱の就労が出来ます。
就労しない日数に制限があったりはするものの、H1-Bビザと比べて、発給数制限がなく、とりあえず働くにはありがたい制度です。
加えて、今この制度は議論になっていて、17ヶ月の延長だったものが24ヶ月の延長になるかもしれないようです。トータルで3年。
どうも現行制度の立法過程で不備があって訴訟に負けたのと、移民に向けた大統領令があったのを受けて、こういう提案がされているそうです。
http://www.lawfirmnewswire.com/2015/12/uscis-proposed-new-rule-providing-24-month-stem-extension/
そんなわけで、上手く行けば修士留学2年+OPT就労3年で5年ぐらいは運に頼らず滞在できそうな感じです。
その間にH1-Bビザの抽選も受けられるわけで、だいぶ希望がある。

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